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肝臓がん、ラジオ波普及 広がる切らない治療

肝臓がんは臓器の内部から発生する「原発性」が大半を占める。C型を中心としたウイルスの持続感染による慢性肝炎や肝硬変が主な原因だが、近年は脂肪肝やアルコール摂取など、生活習慣病に起因する患者も増えている。

東京大病院(東京・文京)の國土典宏教授によると、(1)切除(2)ラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法(3)肝動脈化学塞栓(そくせん)療法――が三大治療法で、それぞれ全体の3割ずつを占める。

肝臓は一部を切り取っても再生が可能。國土教授は「腫瘍の数が3個以下の場合、肝機能に問題が無ければ切除が第一の選択肢」と説明する。切除は根治が望める治療の中で最も再発リスクが低いとされる。  同病院は2007年に「3D(3次元)シミュレーション肝切除」と呼ばれる手法を導入した。コンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)で撮影した立体的な画像を使い、開腹前に綿密な切除計画を検討できることが特徴だ。年間約200例に上る切除の半数以上で実施している。12年4月には保険適用が認められた。

國土教授は「がんが進行している場合のほか、血管が巻き込まれているなどの厳しい条件の患者でも安全性を高められる」と話す。手術中の肝臓を映し出せるナビゲーションシステムの開発も進んでいるという。

ほかに腹部に数カ所の小さな穴を開け、腹腔(ふくくう)鏡や鉗子(かんし)を差し込む手術も普及。切除よりも切開部分が小さいため回復が早く、傷痕も目立たないなど、患者の負担は切除よりも軽くなる。 肝機能が低下している患者には肝移植という選択肢もある。ただ、提供者(ドナー)を見つける必要があり、国内では症例が伸び悩んでいるのが現状だ。

ラジオ波焼灼療法は04年の保険適用を機に、切除しない治療法として急速に普及している。局所麻酔をかけた皮膚の外側から太さ1.5ミリ程度の針状の電極を刺し、超音波画像のモニターで腫瘍の位置を確認しながら、周波数の低いラジオ波の熱でがん細胞を焼き殺す。東京大病院の小池和彦教授は「再発率は切除に比べれば劣るものの、5年後生存率は約6割でほぼ同じ」としている。

大阪赤十字病院(大阪市)の大崎往夫・消化器科統括部長によると、肝臓がんが初めて見つかる平均年齢は11年に71歳となり、60歳だった30年前の1981年から11歳も高齢化した。

ラジオ波療法は肝機能障害や、体力の低下で切除が難しい高齢者も受けられる点が特徴で、1~2センチの腫瘍であれば処置時間は30分で済む。初期のがんでも3泊4日で退院できる人が多い。大崎部長は「肝臓がんは再発率が高いので、臓器をできるだけ残し、繰り返し治療できる焼灼療法は有効だ」と話す。 対象は一般的に「腫瘍が3センチ以下で3個まで」とされるが、より大きな腫瘍などへの応用も始まっている。大阪赤十字病院では複数の電極を一度に使い、治療時間の短縮を可能にする「バイポーラー」と呼ばれる手法を採用。最大4センチ程度のがんでも治療した実績がある。 腫瘍が心臓や胆管に近く、ラジオ波の熱で傷つける恐れがある場合は、腹腔に水を入れて臓器を離す「人工腹水」を用いたり、切除を勧めたりする。また、他の臓器から転移した「転移性」で、表面に凹凸があるケースも、がん細胞を残さず焼くのが難しいことから、ラジオ波療法は不向きとされている。

肝動脈化学塞栓療法は抗がん剤を用いた化学療法。九州医療センター(福岡市)によると、がん細胞に栄養を送る肝動脈の血管に通したカテーテルから抗がん剤を投与した後、血管を詰まらせて「兵糧攻め」にする。カテーテル治療の抗がん剤は他の固形がんでも広く使われるシスプラチンが主力。ほかにも、内服薬では09年に肝臓がんでは初めて国内で承認された分子標的薬ソラフェニブも使われている。分子標的薬はがん細胞を狙い撃ちするため、従来の抗がん剤よりも副作用が少ないとされる。

発症させない「1.5次予防」:肝臓がんは他の部位と比べて診断から5年後に生存している割合(5年生存率)が低い。原因となるウイルス性肝炎や生活習慣病の予防・改善に加え、退院後のケア態勢が病院の実力を測る指標となりそうだ。 予防医学では健康増進を1次予防、早期発見・早期治療を2次予防と呼ぶ。ウイルス性肝炎から肝臓がんへの進展を阻止する治療は「1.5次予防」として重要視されている。九州医療センターの高見裕子・肝胆膵外科長は「治療が終わった後の経過観察が重要で、遠方からでも必ず定期的に通ってもらう」と話す。

生活習慣病を患う人へのケアも重要だ。糖尿病患者の死因は肝臓がんと肝硬変が上位を占めており、食生活の改善などを急がなければ、がんになるリスクが高まる。同センターは肝臓がんと糖尿病の専門医が患者の情報を共有しているほか、誰でも無料で参加できる「肝臓病教室」で、栄養士が糖尿病の食事療法などを紹介している。  肝臓がんは他の部位より再発リスクが高く、切除後ケアが生存率を高めるカギを握る。同センターは様々な化学療法を日帰りで受けられる「外来総合治療センター」(22室)を設置。他の病院の場合、大腿部の動脈から抗がん剤を投与する「肝動注化学療法」は入院を伴うこともあるが、同センターは2~3時間の滞在で済むよう、専門スタッフを常駐させている。

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